加湿器の選び方 | 失敗しないための比較ポイント!
乾燥するシーズンに向けて加湿器の購入を検討しているものの、どのようなことを意識して選べばいいのか分からず困っている方もいるでしょう。加湿器を選ぶポイントは多岐にわたるため、失敗しないためにはさまざまな観点から吟味しなければなりません。
この記事では加湿器の選び方について、10個の観点からポイントを紹介します。自分にとって最適な加湿器を選びたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
加湿器の選び方は?
加湿器を選ぶときに考慮すべきポイントとしては、次の10個が挙げられます。
● 加湿方法
● 加湿量
● 安全性
● お手入れのしやすさ
● タンク容量
● 給水のしやすさ
● 電気代
● 静穏性
● 設置場所ごとに適した形
● 機能性
どのような点をチェックして選べばいいのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 加湿方法で選ぶ
一口に加湿器といっても、その加湿方法は4種類に大別されます。それぞれの特徴、メリット・デメリットについて見ていきましょう。
超音波式その名のとおり、超音波で水を微粒子にし、ミストを噴霧することで加湿する方法です。超音波式のメリットとしては、次の3つが挙げられます。
● 加熱しないため電気代が安い
● 火傷の心配がない
● 運転音が静か
ヒーターを使い沸騰させて加湿するわけではないため、電気代を低く抑えやすく、さらに火傷の心配もありません。また、運転音も静かな傾向にあります。これらのメリットをふまえると、子供がいる家庭に向いているといえるでしょう。一方、超音波式のデメリットとしては次の3つが挙げられます。
● ミストを噴霧するため周囲を濡らしやすい
● カルキの白い跡がつきやすい
● タンクをこまめにお手入れしなければならない
蒸発した水を放出するのではなく細かくしたミストを噴霧するため、周囲を濡らしやすく、カルキの白い跡をつけやすいことはデメリットだといえるでしょう。また、煮沸してから加湿するわけではないため、タンク内で雑菌・カビが繁殖する可能性があります。衛生的に使用するには、こまめにお手入れしなければなりません。そのため超音波式の加湿器を選ぶ場合は、簡単にお手入れできる製品を選びましょう。
ハイブリッド式「スチーム×気化」、「スチーム×超音波」、「低加熱×超音波」など、複数の加湿方式を組み合わせた方法です。ハイブリッド式のメリットとしては、次の2つが挙げられます。
● 加湿量が比較的多い
● 加湿スピードが比較的早い
熱と超音波の両方を利用するため、加湿量が比較的多く、加湿スピードも早いことが特徴です。その一方、組み合わせられている加湿方式によって、次のようなデメリットも生じます。
● 加熱するため製品によっては火傷に注意
● 低加熱の場合はこまめにお手入れしなければならない
「スチーム×気化」、「スチーム×超音波」など水を沸騰させる製品の場合、火傷に注意しなければなりません。子供がいる家庭などは、水を沸騰させない「低加熱×超音波」のハイブリッド式がおすすめです。タンク内で水温40℃程度にヒーティングするタイプの加湿器を選べば、火傷の心配はありません。
ただし、沸騰させないタイプのハイブリッド式の場合は、やはりタンク内で雑菌・カビが増えることを防がなければなりません。後ほど詳しく解説しますが、衛生的に使い続けるためにもお手入れしやすい構造の加湿器を選びましょう。
気化式水を含ませた「フィルター」などに風を当て、水を気化させることで加湿します。メリットは次のとおりです。
● 火傷の心配がない
● 電気代が安い
風を使って気化させるだけであるため火傷の心配もなく、他の方式と比べると電気代を安く抑えられます。ただし、気化式の加湿器には少なからずデメリットが存在することは覚えておきましょう。
● 本体が大きい
● 運転音も大きい
● 加湿能力が高くない
● タンクやフィルターをこまめにお手入れしなければならない
まず送風機とフィルターが存在するため本体が大きく、風を送る運転音も大きいことはデメリットです。また、単に気化させるだけであるため、他の方式と比べると加湿能力が高くありません。また、加湿時に煮沸しないため、加湿器内部で雑菌・カビが繁殖しやすいことも難点です。とくにフィルターは雑菌・カビが増えやすいため、こまめにお手入れしなければなりません。
スチーム式
水を沸騰させ、蒸気によって加湿する方法です。メリットとしては次の2つが挙げられます。
● 加湿時に沸騰消毒できる
● 加湿能力が高い
● 火傷の心配がある
● 電気代が高くなりやすい
高温の蒸気を用いるため、子供が吹き出し口に手を近づけると火傷してしまう心配もあります。また、沸騰させるほどのエネルギーが必要なため、電気代が高くなりやすいこともデメリットです。
加湿量で選ぶ
加湿器は、製品ごとに「加湿量(mL/h)」も決まっています。加湿量と床面積の関係は、次のとおりです。
加湿能力(mL/h) |
木造和室 |
プレハブ洋室 |
300 |
5畳(約8㎡) |
8畳(約14㎡) |
500 |
8.5畳(約14㎡) |
14畳(約23㎡) |
700 |
12畳(約20㎡) |
19畳(約32㎡) |
上記の表はあくまでも目安であるため、検討している加湿器の「適用床面積(運用床面積)」を確認してみてください。
安全性で選ぶ
安全性の観点からは、次の2つに注目しましょう。
● 吹き出し口の熱さ
●カビ・雑菌対策
火傷の心配をなくしたい場合は、スチーム式以外の加湿方式を選ぶ必要があります。ただし、スチーム式でないと加湿時に煮沸消毒できないため、フィルターフリーでカビ・雑菌が発生しづらい構造の加湿器を選ぶことも重要です。気化式にはフィルターが存在するため、「超音波式」もしくは「低加熱と超音波のハイブリッド式」を選ぶとよいでしょう。
お手入れのしやすさで選ぶ
カビ・雑菌対策としては、お手入れしやすい構造になっているかどうかも重要です。たとえば、分解・組み立てが簡単で水タンクなどの部品を煮沸消毒できる加湿器なら、衛生的に保ちやすいでしょう。
タンク容量で選ぶ
タンク容量が大きければ、それだけ給水回数を減らせます。ただし、加湿量との兼ね合いによって給水頻度は変わるため、最大運転加湿時間もあわせて確認してみてください。
給水のしやすさで選ぶ
加湿器の水は半日〜1日に1度は交換するため、給水しやすい加湿器を選んだほうがストレスを減らせます。加湿器本体から取り外し可能で、口が大きい水タンクなら給水も苦になりません。
電気代で選ぶ
加湿器は長時間動かし続けるため、電気代も気になるところです。一般的にはスチーム式の消費電力が多く、気化式は少ない傾向にあります。超音波式などを選ぶ場合は、省エネ性能が備わっているか確認しましょう。
静穏性で選ぶ
寝室やリビングで使う場合は、加湿器の運転音が大きすぎるとストレスを感じるかもしれません。一般的な会話が60dB程度であることをふまえると、運転音が40dB以下の加湿器を選ぶとよいでしょう。
設置場所にあわせて選ぶ
加湿器を設置する場所にあわせて、適した形は異なります。代表的な2タイプの特徴を見ていきましょう。
据え置きタイプ
据え置きタイプは、床に直接置く大型の加湿器です。広い範囲を効率的に加湿でき、空気清浄機と一体型になっていることもあります。
卓上タイプ
机や棚のうえに乗る加湿器は、卓上タイプに分類されます。加湿効率を高めるためには、吹出口が床面から30cm以上高くなる場所に置くことが望ましいため、購入前に置き場所があるか確認しておきましょう。もし置き場所がない場合は、スタンドが付いた加湿器がおすすめです。スタンド付きなら、卓上タイプであっても比較的自由に置き場所を決められます。
機能性で選ぶ
最後に、加湿器に備わっていることが多い機能について紹介します。いずれも必須であるわけではないため、使用ニーズにあわせて検討してみてください。
タイマー機能
就寝時や外出時にも加湿器を使いたい場合は、タイマー機能のある加湿器を選ぶといいでしょう。
加湿量調節機能
タンク内の水位を計測することで、加湿量を一定にできる加湿器も存在します。加湿量調節機能があると室内の湿度を安定させやすいため、ぜひ購入前にチェックしてみてください。
チャイルドロック機能
チャイルドロック機能がある加湿器なら、子供による誤操作を避けられます。ただし、子供の手が届かない場所に置く場合、チャイルドロック機能がなくても問題ないでしょう。
アロマ対応機能
加湿器の中には、アロマを楽しめる機能がついている製品もあります。ただし、あくまでも加湿がメイン機能であるため、アロマオイルの拡散力は高くないことが多いです。アロマの香りを楽しみたい場合は、加湿器とは別に「アロマディフューザー」を活用してもいいでしょう。
歯科医師が開発!おすすめの加湿器2選
それでは最後に、この記事で紹介したポイントをふまえ、おすすめの加湿器を2つ紹介します。
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|
28,000円 |
38,000円 |
どちらも歯科医師が開発した加湿器で、「水タンク」「内カバー」「振動子」部分がステンレス素材で作られており、すべて分解して煮沸消毒できます。水タンクは本体から簡単に分離できるため、給水や洗浄も簡単です。
また、タンク内の水位にあわせて振動子が浮遊し、それにより加湿量が一定になる「フローティング技術」という技術が使われています。(振動子は特許取得済みです)他にもこの記事で紹介した各種ポイントを満たしているため、それぞれの機種ごとに詳しく見ていきましょう。
CAREPOD オリジナルステンレス超音波加湿器
オリジナルステンレス超音波加湿器(MS031S2)は超音波式の加湿器で、運転音が35dBと非常に静かです。35dBの音は、睡眠にほとんど影響を及ぼさないレベルだといえます。一般的な会話が60dB〜65dBであることをふまえると、その静かさがよく分かるのではないでしょうか。
14畳(22.68㎡)の広さまで加湿できるため、家庭での利用はもちろん、オフィスで使用してもストレスを感じないでしょう。
「内カバー」「水タンク」「振動子」のたった3つのパーツだけで構成されているため、分解・組み立てが簡単で、お手入れしやすいことも特徴です。「振動子」部分は手洗いが必要ですが、その他の部分は食洗機でも洗えます。
型名 |
MS031S2 |
運転モード |
加湿量調節機能 ・電源ON/OFF機能 |
消費電力(最大) |
30W |
加湿量(最大) |
1段 150ml/h、 2段 230ml/h、 3段 300ml/h |
運転音(最大) |
35dB |
運転加湿時間(最大) |
30時間 |
運用床面積 |
22.68㎡(14畳) |
CAREPOD キューブ ハイブリッド式ステンレス加湿器
CAREPODの「キューブ ハイブリッド式ステンレス加湿器(X50)」は、加熱板が水温約40℃にヒーティングし平均温度34℃のミストを噴霧する「超音波×低温加熱のハイブリッド式」の加湿器です。超音波式と比べると加湿性能が優れており、それでいて運転音は睡眠にほとんど影響を及ぼさないレベルの35dBと静穏性も保たれています。低温加熱方式であるため、省エネルギーで電気代を気にせず加湿できることもポイントです。
また、こちらの製品も「水タンク」「内カバー」「振動子」部分にはステンレス素材が採用されており、煮沸消毒も可能なため衛生的に使用できます。「フィルターフリー」の設計であるため、内部でカビ・雑菌が発生することを防ぎたい方にもおすすめです。なお、吹き出し口が床から30cm以上となるような棚がない場合は、スタンドがセットになったタイプを選んでみてください。
型名 |
X50 |
運転モード |
加湿量調節機能 ・電源ON/OFF機能 |
消費電力(最大) |
一般加湿:30W |
加湿量(最大) |
一般加湿:1段 150ml/h、 2段 230ml/h、 3段 300ml/h |
運転音(最大) |
35dB |
運転加湿時間(最大) |
30時間 |
運用床面積 |
22.68㎡(14畳) |
まとめ
加湿器を選ぶためのポイントは多岐にわたりますが、基本的にはお手入れのしやすい「超音波式」もしくは「超音波×低温加熱のハイブリッド式」がおすすめです。安全性や給水のしやすさ、省エネ性能なども優れた加湿器であれば、なお望ましいといえるでしょう。
この記事で紹介したCAREPODのステンレス加湿器は、双方ともに日々のお手入れが簡単な設計です。煮沸消毒も可能なため、衛生的に保ちやすいことが特徴です。スチーム式と異なり火傷の心配もありませんし、給水もしやすい設計で、なおかつ省エネ性能にも優れているため、加湿器選びで考慮すべき各種ポイントを満たしています。
高性能かつ衛生的な加湿器を使いたい方は、ぜひCAREPODの加湿器をお試しください。
▼「Carepodオリジナル」ステンレス加湿器の詳細については、こちらをご覧ください。
▼「Carepodキューブ」ハイブリッド式ステンレス加湿器の詳細については、こちらをご覧ください。