加湿器を使っても加湿されない原因は?効果がない場合の対処法
加湿器は室内の湿度を適切に保つために役立つ製品ですが、使用していて「なかなか湿度が上がらない」、「思ったように加湿されない」、「加湿器の効果がない気がする」と思う方もいるかもしれません。とくにエアコンを使用していると、加湿器を使っても湿度上昇が追いつかないこともあるでしょう。
この記事では、加湿器を使っても加湿されない原因と、効果がない場合の対処法について解説します。加湿器をつけても乾燥している気がする、加湿器が効かないと感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
加湿器を使っても加湿されない理由とは?
加湿器の効果が感じられない、思ったように加湿されない理由としては、下記のような例が挙げられます。
・加湿器が部屋のサイズにあっていない
・換気扇を使っている
・外部の空気が室内に入り込んでいる
・適切な加湿方式を選んでいない
・フィルターが目詰まりしている
このような原因があるとなぜ加湿されないのか、詳しく見ていきましょう。
1.加湿器が部屋のサイズにあっていない
実は加湿器には、製品ごとの加湿性能に応じて、適用畳面積が定められています。そのため部屋のサイズにあっていない加湿器を使っている場合、たとえば適用床面積が6畳の加湿器を14畳以上もあるリビングで使用しているような場合は、湿度が上がらない可能性が高いです。
2.換気扇を使っている
換気扇を使っていると、加湿した空気は室外に排出されます。屋外の乾燥した空気が室内に取り込まれるため、結果として湿度が上がらない可能性があります。
3.外部の空気が室内に入り込んでいる
換気扇を使っていない場合でも、ドアや窓から外部の空気が入り込んでいると、やはり湿度は上がりづらくなります。とくに秋〜冬にかけて屋外は非常に乾燥しているため、気密性の低いお部屋の湿度は上がりづらいでしょう。
4.適切な加湿方式を選んでいない
一口に加湿器といっても加湿方法はさまざまで、それぞれ加湿能力が異なります。外部の空気が入りやすいお部屋であるにも関わらず、加湿能力が低い方式で加湿しているなど、適切な加湿方式を選んでいない場合も湿度は上がりづらくなります。
5.フィルターが目詰まりしている
フィルターのある加湿器の場合、このフィルターが目詰まりしているために加湿能力が下がっていることがあります。目詰まりは蒸気が出ない原因にもなりうるため、確認してみてください。(そもそもフィルターが使われていない加湿器を選んだほうが、このようなリスクは避けられます)
加湿器の適用畳面積の選び方
さて、先ほど加湿器が部屋のサイズにあっていないケースを紹介しましたが、「お部屋の大きさ」と「加湿能力」にはどのような関係があるのでしょうか。一般社団法人日本電機工業会規格では、加湿器の適用畳面積(適用床面積)について次のような目安を設けています。
定格加湿能力 (mL/h) |
一戸建木造住宅 和室 |
一戸建住プレハブ住宅 洋室 |
||
m² |
畳 |
m² |
畳 |
|
200 |
6 |
3 |
9 |
6 |
250 |
7 |
4 |
11 |
7 |
300 |
8 |
5 |
14 |
8 |
350 |
10 |
6 |
16 |
10 |
400 |
12 |
7 |
18 |
11 |
450 |
14 |
8.5 |
20 |
12 |
500 |
15 |
9 |
23 |
14 |
600 |
17 |
10 |
26 |
16 |
木造和室とは日本の従来工法で建てられたお部屋、プレハブ洋室とは気密性の高い工法で建てられたお部屋を指します。あくまで目安ではあるものの、上記の表を参考に 部屋のサイズにあった加湿器を選んでみてください。
加湿方式はどれを選べばよい?
先ほど、適切な加湿方式を選んでいない場合も湿度が上がりづらいと紹介しました。加湿器の種類は次の4つに分けられ、それぞれ「広い部屋向き」、「近くの空間向き」など特徴が異なります。
種類 |
ハイブリッド式 |
超音波式 |
気化式 |
スチーム式 |
加湿方法 |
複数の方式を組み合わせている |
超音波で水を微粒子にして噴霧する |
気化を利用する |
水を沸騰させる |
特徴 |
加湿性能に優れる 運転音が静か 煮沸しないため衛生面には注意 |
運転音が静か 煮沸しないため衛生面には注意 |
電気をほぼ使わない 加湿能力は高くない 煮沸しないため衛生面には注意 |
加湿能力は高い 熱い蒸気が出るため火傷の危険がある 電気代が高い |
加湿範囲 |
気化式×温風気化式は広範囲向き 超音波式×加熱式は近くの空間向き |
近くの空間向き |
広範囲向き |
近くの空間向き |
基本的には、「細かい水蒸気・水分子」を出す加湿器ほど遠くまで湿った空気を届けやすく、広範囲の加湿に向いています。ただし水分が広範囲まで届くからといって、部屋中の湿度が十分に上がるとは限りません。
また、加湿方式ごとに加湿範囲以外の特徴も異なります。加湿される範囲については製品ごとの「適用畳面積」を重視し、それ以外の特徴も加味しながら加湿方式を選ぶようにしてください。
加湿器の効果を感じない場合の対処法
前述した「適用畳面積」、「加湿方式」を確認したあとは、以下のような環境的要因も見直してみてください。
・設置場所を見直す
・細部の掃除を行う
・室内の気密性を高める
それぞれ見直すべきポイントを紹介します。
設置場所を見直す
置き場所が適切でない場合、どれだけ加湿性能の優れた加湿器を設置していたとしても、十分な効果は感じられないでしょう。加湿器のポテンシャルを最大限に発揮するためにも、次の条件を満たす適切な場所に置くようにしてください。
・窓から離れた場所
・壁際から離れた場所
・やや高い位置
・出入口や換気扇から離れた場所
まず、壁の近くに加湿器を置くと結露する可能性が高いです。加湿した水蒸気がすぐに結露してしまうと、結果として室内に湿った空気が行き渡りません。壁の近くに置いた場合も、壁に当たって凝縮してしまう(気体から液体になってしまう)可能性があります。
あわせて冷たい空気は下、暖かい空気は上に集まる性質があるため、加湿器を床に置くと冷たい空気の中に水蒸気を撒くことになり、やはりすぐに結露してしまいます。また、出入口や換気扇の近くに置くと、湿った空気が室外に逃げてしまうでしょう。
これらの点をふまえると、加湿器は窓・壁・出入口・換気扇から離れた場所で、なおかつ床から30cm以上高くなる場所に設置することが望ましいです。棚や台などがない場合は、加湿器用のスタンドを活用してみてください。
細部の掃除を行う
加湿器の細部までお手入れすることも重要です。水にはマグネシウム・カルシウムなどのミネラルが含まれており、これらが蓄積すると「水垢」になります。「水垢」がフィルターや吹き出し口などに溜まると加湿効果が下がるため、定期的にお手入れするようにしましょう。水垢が溜まってしまった場合は、クエン酸やブラシを活用すると汚れを落としやすいです。
室内の気密性を高める
もし可能な場合、室内の気密性を高めることで湿度が上がりやすくなります。リフォームなどは難しいとしても、ドアを閉めるなどして対策してみてください。ただし、健康のためには定期的な換気も必要です。換気によって湿度が下がってしまう場合は、適用畳面積が広めの加湿器を使用してもよいでしょう。
「CAREPOD」の加湿器なら効果を実感できる
さて、ここまでさまざまなポイントを紹介してきましたが、「CAREPOD」の加湿器には加湿効果を実感できるポイントが揃っています。たとえば、「CAREPOD」の加湿器は「床濡れ」、「家具濡れ」が発生しないようミストが放出される仕組みになっています。つまり、床や家具で水分が凝結(結露)することなく、部屋中に湿った空気を届けられることが特徴です。(付随してホワイトダストを防ぐ効果も期待できます)
また、フィルターフリーの構造であるため、フィルターが目詰まりして加湿能力が下がってしまうこともありません。「内カバー」「水タンク」「振動子」の3つのパーツのみで構成されており、お手入れしやすいことも特徴です。それぞれのパーツはステンレス製で、分解・組立が容易な構造になっています。「振動子」部分のみは手洗いが必要ですが、その他の部分は食洗機に入れて洗えるため、家事負担を軽減できます。(なお、水タンク、内カバーについては煮沸消毒できる設計で、これにより雑菌を殺菌する効果も期待できます)
さらに、「フローティング技術」という技術も「CAREPOD」の加湿器ならではの特徴です。タンク内の水位にあわせて振動子が浮遊し、加湿量を一定にする技術であり、室内をムラなく加湿できます。「CAREPOD」からは、次の2種類の加湿器が販売されています。
|
|
28,000円 |
38,000円 |
それぞれの加湿器ごとの特徴も見ていきましょう。
CAREPOD オリジナルステンレス超音波加湿器
オリジナルステンレス超音波加湿器(MS031S2)は、歯科医師が開発したステンレス超音波加湿器です。超音波式であるため水が熱くならず、ミストも高温ではないため、子供やペットが誤って触れても火傷する心配がありません。
さらに、運転音が最大35dBと非常に小さいことも特徴です。ささやき声が30dB程度であることと比べると、どれほど小さな音か実感できるでしょう。家族が団らんするリビングはもちろん、寝室、集中するときに使う部屋などにも適しています。
型名 |
MS031S2 |
運転モード |
加湿量調節機能 ・電源ON/OFF機能 時間予約機能 |
消費電力(最大) |
30W |
加湿量(最大) |
1段 190 cc/h、 2段 250 cc/h、 3段 300 cc/h |
運転音(最大) |
35dB |
CAREPOD キューブ ハイブリッド式ステンレス加湿器
キューブ ハイブリッド式ステンレス加湿器(X50)も歯科医師が開発した、煮沸消毒して有害細菌を殺菌できるステンレス加湿器です。「超音波×低温加熱」のハイブリッド式で、タンク内で加熱板が水温約40℃にヒーティングします。
放出されるミストの平均温度は約34℃程度と低く抑えられているため、火傷の心配はありません。
さらに、超音波式と比べると加湿量が多いこともポイントです。より加湿能力の高い加湿器を求める場合は、こちらのハイブリッド式を選ぶとよいでしょう。なお、タンクに30℃程度のぬるま湯を入れると、通常よりスピーディーに加湿できます。
型名 |
X50 |
運転モード |
加湿量調節機能 ・電源ON/OFF機能 時間予約機能・ヒーター機能(水温MAX40℃) |
消費電力(最大) |
一般加湿:30W 加熱・加湿:100W |
加湿量(最大) |
(一般加湿モード)1段 150cc/h, 2段 230cc/h, 3段 350cc/h (ヒーターモード)1段 170cc/h, 2段 300cc/h, 3段 440cc/h |
運転音(最大) |
35dB |
運転加湿時間(最大) |
30時間 |
運用床面積 |
22.68㎡(14畳) |
こちらの加湿器も床・周囲家具が濡れないようミストが放出されますが、より床濡れ・家具濡れに配慮したい場合は、専用の加湿器スタンドを併用してみてください。スタンドは「スチール」と「ウッド」の2種類が販売されており、どちらもワンランク上のデザインであるため、インテリアとしてもおすすめです。
種類 |
専用スチールスタンド |
専用ウッドスタンド |
大きさ |
W53cm × L53cm × H53cm |
W38cm × L38cm × H74cm |
材質 |
アルミニウム合金・電気亜鉛メッキ |
松の木 |
重量 |
2kg |
2.5kg |
単体価格 |
||
加湿器とのセット価格 |
43,000円(加湿器価格込・税込・全国送料無料) |
まとめ
加湿器を使っても加湿されない場合、その原因は多岐にわたるものの、対策することは可能です。まずは基本的な事項として、「加湿器が部屋のサイズにあっているか」、「加湿器の設置場所が適切か」を確認してみてください。また、これから加湿器を購入する場合は、加湿効果を実感しやすい製品を選ぶことも重要です。
「CAREPOD」の加湿器は「床濡れ」、「家具濡れ」が発生しないようミストが放出され、室内をムラなく加湿できる技術も用いられているため、加湿能力を実感しやすいことが特徴です。また、キューブ ハイブリッド式ステンレス加湿器(X50)については専用のスタンドもラインナップされており、併用することでより加湿効率を高められます。加湿器の効果をしっかり実感したいという方は、ぜひ「CAREPOD」の加湿器を使ってみてください。
▼「Carepodオリジナル」ステンレス加湿器の詳細については、こちらをご覧ください。
▼「Carepodキューブ」ハイブリッド式ステンレス加湿器の詳細については、こちらをご覧ください。