ドライアイに加湿器が効果的な理由とは?ドライアイにおすすめの加湿器を紹介
「目が乾燥している」「目が疲れやすい」など、「ドライアイ」に起因する症状に悩まされる方も少なくありません。日本眼科学会によると日本国内で2,200万人もの方がドライアイの患者であるとされ、その数は増え続けています。
パソコンやスマートフォンなどの画面を見続けることや、エアコンの風に当たり続けることがドライアイの原因となるため、現代人はドライアイになりやすい環境で暮らしていることは否めません。しかし実は、加湿器を上手に活用すれば、ドライアイの対策になるのです。この記事ではドライアイに加湿器が効果的な理由と、おすすめの加湿器について紹介ドライアイに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ドライアイとは?
ドライアイとはその名のとおり、目が乾くことに起因する病気です。目の表面には本来、安定的に涙が広がっています。この涙が目を保護してくれていますが、「スマートフォンの画面を見続ける」「エアコンの風が当たる」「コンタクトレンズを装着する」などさまざまな要因で涙の質・バランスが崩れてしまい、それによって目の不快感・見えにくさを生じるのがドライアイです。
ドライアイの人に最適な湿度
目は「涙の膜」に覆われることで保護されていますが、乾燥した環境では水分が奪われて、徐々に目が乾いてしまいます。乾燥が進むと目の痛み、かすみ、灼熱感などドライアイでよく見られる症状をはじめ、感染症のリスクも上がることには注意しなければなりません。このような悪影響のある「目の乾燥」を防ぐためには、室内の湿度を40%〜60%に維持することが望ましいといわれています。しかし、秋〜冬など乾燥する季節は、何も対策しなければ湿度が40%を下回ることも珍しくありません。そのためドライアイの対策に最適な湿度に保つためには、何らかの対策を実施する必要があります。
ドライアイに加湿器が効果的な理由
ここまで紹介した情報をふまえると、ドライアイ対策には加湿器が効果的です。加湿器を使って室内の湿度を40%〜60%にキープできれば、涙が蒸発することを防げます。結果として目の乾燥を防ぎ、ドライアイ対策となるのです。
ドライアイにおすすめの加湿器の種類
一口に「加湿器」といっても、その加湿方式によって4種類に分類されます。どの種類であってもドライアイ対策としての効果はあるものの、それぞれメリット・デメリットが異なるため、下記の表を参考にしてみてください。
加湿方式 |
特徴 |
メリット |
デメリット |
ハイブリッド式 |
2つの加湿方式を組み合わせている |
運転音が静か |
温風を利用するため煮沸消毒効果はない |
超音波式 |
超音波で水を微粒子にして噴霧 |
運転音が静か |
こまめなお手入れが必要(雑菌が繁殖しやすいため) |
スチーム式 |
水を蒸発させて加湿 |
加湿時に煮沸できるため衛生的 加湿能力が高い |
稼働音が大きい 火傷に注意 |
気化式 |
気化を利用して加湿 |
運転音が静か コスパが良い |
加湿能力が高くない 煮沸しないため雑菌が繁殖しやすい |
それぞれの加湿方式ごと、詳しく解説していきます。
ハイブリッド式
「ハイブリッド式」は2つの加湿方式を組み合わせたもので、「スチーム式と気化式」「スチーム式と超音波式」のいずれかが一般的です。ただし「超音波と低温加熱」といった組み合わせもあります。
メリット
組み合わせた加湿方式それぞれのメリットを兼ね備えていることが特徴で、後述する気化式・超音波式と比べると加湿スピードが早いです。また、運転音が比較的静かなこともメリットだといえるでしょう。
デメリット
熱を利用して加湿する方式ではあるものの、あくまでも温風を利用しているため、加湿時に煮沸して殺菌する効果は期待できません。そのため定期的なお手入れによって、衛生的に保つ必要があります。日々のお手入れが簡単なタイプを選んだほうが、安心して使用できるでしょう。
超音波式
「超音波式」はタンク内の水を超音波で振動させ、微細な霧にして噴霧する方式です。
メリット
運転音が非常に静かであるため、就寝中に運転してもストレスを感じにくいことがメリットです。
デメリット
加湿時に煮沸されないため、やはり雑菌の繁殖には注意しなければなりません。安全に使用するためにも、分解してお手入れしやすいタイプ、水タンクを煮沸消毒できるタイプを選ぶことをおすすめします。
スチーム式
「スチーム式」は水を沸騰させ、その蒸気で加湿する方式です。
メリット
蒸気を利用するため、加湿能力が非常に高いことがメリットだといえるでしょう。また、加湿時に煮沸するため、殺菌効果が高いこともポイントです。
デメリット
水を沸騰させる特性上、火傷には注意しなければなりません。熱い霧が出るため、子供がいる家庭で使うときはとくに気をつけてください。また、沸騰させるためには相応の電力が必要で、稼働音が大きいこともデメリットです。
気化式
「気化式」は水を含ませたフィルターに風を当てて気化させることで加湿する方式です。
メリット
単純に気化させるのみであるため、稼働音はほとんどなく、電力が不要なタイプもあります。
デメリット
フィルターなどが常に湿った状態になるため、カビ・雑菌が繁殖しやすいことはデメリットです。また、気化させるだけでは、思ったような加湿効果が得られないこともあります。
ドライアイの人が加湿器を選ぶ際の注意点
ドライアイに悩んでいる方が加湿器を選ぶときは、ここまで紹介した各要素をふまえ次の2点に注意してみてください。
● 加湿能力
● 安全性
まず、 ドライアイ対策をするためには、室内の湿度を40%〜60%に維持しなければなりません。気化式など加湿能力が低い方式だとドライアイ対策になるほど加湿されないこともあるため、あらかじめ有効床面積を確認しておきましょう。
また、加湿器をお手入れせずに使い続け雑菌・カビをまき散らしてしまうと、気管支などに悪影響を及ぼす可能性もあります。スチーム式なら常に煮沸できると思うかもしれませんが、子供やペットが火傷する危険性にも配慮しなければなりません。
これらの点をふまえると、ドライアイ対策で家庭用加湿器を購入するときは加湿能力と安全性の双方を兼ね備えた、お手入れのしやすい「超音波式」もしくは「超音波と低温加熱のハイブリッド式」を選ぶといいでしょう。
ドライアイの人におすすめの加湿器2選
それではドライアイにおすすめの加湿器を2つ紹介します。
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28,000円 |
38,000円 |
いずれもお手入れがしやすいタイプの加湿器であるため、衛生的に使用できることが特徴です。それぞれの種類ごとに異なる特徴についても、詳しく解説していきます。
CAREPOD オリジナルステンレス超音波加湿器
CAREPOD オリジナルステンレス超音波加湿器(MS031S2)には、分離・洗浄しやすい「ステンレス水タンク」が採用されています。同様にステンレス素材で作られた「内カバー」「振動子」部分についても煮沸消毒が可能なように設計されているため、非常に衛生的に使用できることが特徴です。(なお沸騰消毒の効果としては、黄色ブドウ球菌・大腸菌・緑膿菌などの細菌を1分以内に99%まで殺菌できることが挙げられます)
タンクや内カバーを洗うことを面倒だと感じる方もいるかもしれません。しかしCAREPOD オリジナルステンレス超音波加湿器(MS031S2)のパーツは「内カバー」「水タンク」「振動子」のたった3つであり、分解・組み立てが簡単なよう設計されているため、定期的にお手入れするとしても大きな負担にはなりません。
分解した部品は皿洗いの要領で、スポンジで手洗いすることはもちろん、食器洗い機を使用することもできます。(ただし振動子部分については、本体との接触部に水が入らないよう手洗いしてください)
その他のメリットとしては、運転時間の長さが挙げられます。運転加湿時間は最長30時間と非常に長いため、一晩中動かし続けることも可能です。また、運転音は最大で35dBと静かであるため、加湿器の音が眠りを妨げることもありません。(ささやき声が30dB程度です)
型名 |
MS031S2 |
運転モード |
加湿量調節機能 ・電源ON/OFF機能 時間予約機能 |
消費電力(最大) |
30W |
加湿量(最大) |
1段 150ml/h、 2段 230ml/h、 3段 300ml/h |
運転音(最大) |
35dB |
運転加湿時間(最大) |
30時間 |
運用床面積 |
22.68㎡(14畳) |
CAREPOD キューブ ハイブリッド式ステンレス加湿器
CAREPOD キューブ ハイブリッド式ステンレス加湿器(X50)は、「超音波」と「低温加熱」を組み合わせたハイブリッド式加湿器です。先述した オリジナルステンレス超音波加湿器と同じく、外しやすい「ステンレス水タンク」が用いられており、分離した洗浄はもちろん、煮沸消毒にも対応しており、やはり衛生管理に優れた加湿器だといえます。また、フィルターが使われていない「フィルターフリー」の加湿器であるため、加湿器内で雑菌が繁殖してしまう危険性が少ないこともポイントです。 さらに独自のメリットとしては、加湿スピードの早さが挙げられます。「低温加熱方式」であるため子供が火傷する心配はありませんが、単純な超音波式と比べると加湿性能に優れていることがメリットです。スピーディーに部屋中を加湿しつつ、なおかつ安全面にも配慮したい方におすすめです。
なお、加湿能力は高いものの、稼働音はやはり「35dB」と非常に静かに抑えられています。また、先述した型式と同じく最長30時間にわたる加湿が可能であるため、就寝中の使用にも向いています。温風を利用した加湿器ということで電気代を気にする方もいるかもしれませんが、省エネルギーで加湿できる製品のため安心してください。
他にもあるドライアイの予防法
ドライアイの対策としては加湿器を設置することがおすすめですが、もし加湿器が置けないとしたら、まずは次の4点を意識してみてください。
● 濡れタオルを室内に干す
● 意識的にまばたきを行う
● 目を休ませる
● エアコンの風が目に当たらないようにする
それぞれの予防法について詳しく解説します。
濡れタオルを室内に干す
濡れタオルを室内に干すだけでも、室内の湿度はある程度キープされます。しかし加湿器と比べると加湿能力は低く、湿ったまま放置すると雑菌が繁殖する原因にもなるため注意してください。あくまでも加湿器がないことに対する応急処置と認識しておきましょう。
意識的にまばたきを行う
意識的にまばたきすると、涙の分泌が促進されます。この涙によって膜を作れば、目の乾燥を防げるのです。とくにスマートフォンやパソコンを操作しているときはまばたきの回数が減りやすいため、デスクワークをしている方は気をつけてみてください。
目を休ませる
目を休ませることもドライアイ対策として有効です。パソコンなどを使うときは、1時間あたり15分程度の休憩が推奨されています。これほど長い時間は休めないという場合では、1分間だけでも目を閉じて休んでみてください。
エアコンの風が目に当たらないようにする
風が直接あたると、どうしても水分が奪われてしまいます。そのためドライアイを防ぐためには、エアコンの風が目に当たらないようにすることも重要です。エアコンの風向きは、身体に向かないよう設定しておきましょう。
まとめ
ドライアイ対策として、室内の湿度を保つことは非常に重要です。湿度維持には加湿器が有効ですが、加湿器にもさまざまな種類があるため、自分のニーズにマッチしたものを選ばなければなりません。加湿能力・安全性の観点から考えると、お手入れのしやすい「超音波式」「超音波と低温加熱のハイブリッド式」のどちらかを選ぶといいでしょう。 先述したCAREPODの加湿器は加湿能力・安全性どちらの観点でも優れているため、ドライアイ対策として加湿器の購入を検討している方におすすめです。加湿機能に少し違いがあるため、お好みのタイプを選んでみてください。「超音波式」と「超音波+低温加熱のハイブリッド式」のどちらも衛生面に配慮したステンレス製水タンクが採用されており、洗浄・殺菌を含めお手入れしやすい設計になっています。どちらもドライアイ対策には最適な加湿器です。
▼「Carepodオリジナル」ステンレス加湿器の詳細については、こちらをご覧ください。
▼「Carepodキューブ」ハイブリッド式ステンレス加湿器の詳細については、こちらをご覧ください。