ハイブリッド式加湿器とは?デメリットや他の加湿器との違いも
加湿器は加湿方式によってさまざまな種類に分けられますが、その中でも「ハイブリッド式」は全体的な性能に優れた加湿方式です。しかし少なからずデメリットもあるのではないか、気にしている方もいるでしょう。
この記事では、ハイブリッド式加湿器について詳しく紹介します。加湿器選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ハイブリッド式加湿器とは?
ハイブリッド式加湿器はhybrid(複合)という名のとおり、複数の加湿方式を組み合わせています。組み合わせパターンにも種類があり、代表例は次のとおりです。
・超音波×低温加熱
・超音波×スチーム
・気化×スチーム(気化式ハイブリッド・加熱気化式)
「超音波×低温加熱」、「超音波×スチーム」は、ヒーターで加熱した水を超音波でさらに細かな霧状にして散布します。一方、「気化×スチーム」はフィルターに温風を当て、単純な気化式より加湿力を高めていることが特徴です。
市場に出回っている加湿器は「超音波×スチーム」、「気化式×スチーム」の組み合わせが多いですが、「超音波×低温加熱」の組み合わせも性能が優れているためおすすめです。
ハイブリッド式加湿器のメリット
ハイブリッド式の利点は多岐にわたり、次のような例が挙げられます。
・部屋全体をムラなく加湿できる
・短時間で湿度を上げられる
・吹出口が熱くなりづらく火傷の心配が少ない
・静穏性が高い
・スチーム式に比べ電気代が安い
それぞれの例について、詳しく見ていきましょう。
部屋全体をムラなく加湿できる
ハイブリッド式は水を非常に小さな粒子状にして加湿するため、部屋全体をムラなく加湿できます。実は一般的なスチーム式加湿器は、水を沸騰させています。つまり、「高温の蒸気」を出すことになるため、結露を発生させやすいことをご存知でしょうか。
高温の空気のほうが水分を多く含ませられるため、スチーム式を使って熱い空気を放出・加湿しすぎると、加湿器から少し離れた場所で室温程度の空気に触れるだけでも結露が発生する可能性があります。
水分が結露してしまう、もしくは凝結して大きな粒子になってしまうと、空気に乗って循環できなくなります。そのためスチーム式は、湿度のムラが生じやすいのです。一方でハイブリッド式は、そこまで高温の蒸気を出すわけではないため結露・凝結しづらく、部屋全体をムラなく加湿できます。
短時間で湿度を上げられる
ハイブリッド式は熱い蒸気を放出するわけではありませんが、ヒーターを使い温めた空気を活用するため、比較的短時間で湿度を上げられます。気化式と比べると、加湿性能が圧倒的に優れているといえるでしょう。
吹出口が熱くなりづらく火傷の心配が少ない
ハイブリッド式はあくまでも「温風」を使用するため、吹出口が熱くなりづらく、誤って触れてしまっても火傷する心配はありません。スチーム式は小さなお子さん・ペットなどが火傷する危険性もありますが、ハイブリッド式ならどのような家庭でも安心して使用できます。
静穏性が高い
スチーム式は「沸騰」させる特性上、稼働音が大きくなりやすいです。しかしハイブリッド式は温風を使用するため静穏性が高く、寝室はもちろん、赤ちゃんがお昼寝するお部屋などで使用しても睡眠の妨げになりません。
スチーム式に比べ電気代が安い
ハイブリッド式は加湿性能に優れているにも関わらず、スチーム式に比べ電気代を安く抑えやすいです。沸騰させるほどのエネルギーは使用しないため、省エネ性能にも優れています。
ハイブリッド式加湿器のデメリット
ハイブリッド式にはデメリットも存在します。
・本体価格が比較的高い
・気化式と比べると電気代が高い
・ストロングポイントは少ない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
本体価格が比較的高い
ハイブリッド式は複数の加湿方式を組み合わせるなど、他の種類の加湿器と比べると複雑な設計となっています。そのため本体価格が比較的高く、それを理由に「買いづらい」と感じる方もいるかもしれません。しかし加湿性能が高いことを鑑みると、多少の価格差があったとしても大きなウィークポイントだとはいえないでしょう。
気化式と比べると電気代が高い
気化式はその名のとおり「気化」させるだけであるため、電気代を最小限に抑えられます。この気化式と比べると、ハイブリッド式の電気代は確かに高いといえるでしょう。しかし、気化式は加湿性能が高くありません。ハイブリッド式は加湿性能と電気代のバランスに優れているため、やはりこの点も大きなウィークポイントだとはいえないでしょう。
ストロングポイントは少ない
デメリットという程でもありませんが、ハイブリッド式は「本体価格が安い」、「電気代が特別安い」などのストロングポイントが少ないことは事実です。しかし全体的にバランスが取れており、費用対効果が高い加湿方式だともいえます。コストパフォーマンスを意識する方にとっても、ハイブリッド式はおすすめです。
ハイブリッド加湿器の電気代
さて、ハイブリッド式の電気代はいったいどのくらいになるのでしょうか。「気化式×ヒーター式」のハイブリッド式の1時間あたりの電気代は、運転モードによって変動はあるものの、約5円が平均値です。1日8時間使用したとしたら約40円、24時間動かし続けたとしたら約120円だと計算できます。1か月あたりの電気代は、1,200円〜3,600円の間に収まるでしょう。
なお、スチーム式の場合、ハイブリッド式と比べ2倍以上も電気代がかかる可能性があります。加湿性能と電気代のバランスを考えると、やはりコストパフォーマンスを意識する方にはハイブリッド式がおすすめです。
ハイブリッド加湿器の掃除方法
ハイブリッド式はその仕組み上、加湿時に煮沸消毒されません。そのため衛生的に使用するためには、定期的に掃除する必要があります。一口にハイブリッド式といっても、記事冒頭で紹介したとおり「超音波×低温加熱」、「超音波×スチーム」、「気化×スチーム」などの種類があり、それぞれお手入れの方法が異なることにも注意しなければなりません。これらの点をふまえ、ハイブリッド式加湿器の掃除方法について見ていきましょう。
まず、種類を問わずタンク内の水は毎日取り替えます。水道水には雑菌の繁殖を抑えるカルキが入っていますが、残留しているカルキも半日ほどで抜けてしまうためです。水を交換するときは、少し振り洗いしてみてください。
つづいて、「気化×スチーム」の場合は1週間に1回はフィルターを洗浄します。フィルターは湿った状態になるため、とくに雑菌が繁殖しやすい部分です。クエン酸・酢を溶かした水で置き洗いすると、雑菌の繁殖を抑えられます。(このようなお手入れが面倒な場合は、フィルターフリーの加湿器を選ぶといいでしょう)
一方、「超音波×低温加熱」、「超音波×加熱」の場合、最低でも1か月に1回は水タンクを洗浄します。衛生面に配慮したい方は、もう少し頻繁にお手入れしてもよいでしょう。分解がしやすく、なおかつタンクごと煮沸消毒できる設計の加湿器を選べば、さらに衛生的に使用できます。
ハイブリッド加湿器と他の加湿器を比較
加湿器の種類選びに迷っている方のために、「ハイブリッド加湿器」と「他の加湿器」の主要な違いについて一覧表で紹介します。
加湿方式 |
ハイブリッド式 |
超音波式 |
気化式 |
スチーム式 |
特徴 |
複数の方式を組み合わせている |
超音波で水を微粒子にして噴霧 |
気化を利用して加湿 (蒸気が出ないタイプ) |
水を蒸発させて加湿 |
メリット |
加湿性能に優れ、音も静か |
運転音が静か |
電気をほとんど使わない |
加湿能力は高い |
デメリット |
ストロングポイントが少ない |
煮沸しないため衛生面に注意 |
加湿能力は高くない 煮沸しないため衛生面に注意 |
火傷に注意 電気代が高い |
お手入れのしやすさ |
フィルターフリーなら衛生的に保ちやすい |
フィルターフリーなら衛生的に保ちやすい |
カビ・雑菌が繁殖しやすく、フィルターの手入れが不可欠 |
加湿時に煮沸消毒される |
電気代 |
低い |
低い |
もっとも低い |
もっとも高い |
どの加湿方式も一長一短ですが、やはりハイブリッド式がもっともバランスの取れた種類だといえます。「ハイブリッド式」と「超音波式」で迷っている方もいるかもしれませんが、「超音波×低温加熱」、「超音波×スチーム」の組み合わせの加湿器を選べば、超音波式の利点を取り入れることも可能です。繰り返しとなりますが、コストパフォーマンスを重視する方にはハイブリッド式がおすすめです。
ハイブリッド加湿器のおすすめ商品
それでは最後に、ハイブリッド式加湿器のおすすめ商品について紹介します。具体的な商品について探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
CAREPOD キューブ ハイブリッド式ステンレス加湿器
キューブ ハイブリッド式ステンレス加湿器(X50)は、「超音波式×低温加熱式」のハイブリッド式加湿器です。タンク内で加熱板が水温約40℃にヒーティングする構造となっており、噴霧されるミストの平均温度は34℃と低く保たれているため、誤って触れてしまっても火傷する心配がありません。子供がいる家庭はもちろん、ペットや高齢者と暮らしている家庭にもおすすめです。
「スチーム式」と比べて加湿スピードが遅いのではないかと心配する方もいるかもしれませんが、タンクに30℃程度のぬるま湯を入れることで、スピーディに湿度を上げられます。また、低温加熱方式を採用しているため、 省エネが実現していることも特徴です。他社製品の消費電力は210W程度が一般的ですが、こちらの「X50」の消費電力は一般加湿時で30W、加熱・加湿時で100Wと非常に低く抑えられており、電気代を気にせずお使いいただけます。
さらに「X50」は、歯科医師が開発した煮沸消毒して有害細菌を殺菌できるステンレス加湿器であることもポイントです。「内カバー」「水タンク」「振動子」の3つの部品のうち「内カバー」「水タンク」はそれぞれステンレスで作られており、分解・組み立てが簡単で、お手入れしやすい構造になっています。水タンクを加熱して殺菌もできるため、非常に衛生的に使用できます。
また、それぞれのパーツは食洗器で洗うことも可能です。(振動子については本体接触部に水が入らないよう、水と接触する「下の丸い部分」と「棒の部分」だけ洗浄してください)フィルターも使われていないため、カビ・雑菌対策として頻繁にお手入れしたい方には、非常におすすめの加湿器だといえるでしょう。
さらに、運転音が最大35dBと低く抑えられていることも特徴です。一般的な会話が60dB程度、ささやき声が30dB程度といわれていることと比べると、その静かさがよくわかります。
型名 |
X50 |
運転モード |
加湿量調節機能 ・電源ON/OFF機能 時間予約機能・ヒーター機能(水温MAX40℃) |
消費電力(最大) |
一般加湿:30W 加熱・加湿:100W |
加湿量(最大) |
一般加湿:1段 150ml/h、 2段 230ml/h、 3段 350ml/h 保温加湿:1段 170ml/h、 2段 300ml/h、 3段 440ml/h |
運転音(最大) |
35dB |
運転加湿時間(最大) |
30時間 |
運用床面積 |
22.68㎡(14畳) |
販売価格 |
38,000円(税込・全国送料無料) |
なお、「X50」は加湿器単体だけではなく、スタンドセットも販売されています。スタンドは、「スチール」と「ウッド」の2種類です。
種類 |
専用スチールスタンド |
専用ウッドスタンド |
大きさ |
W53cm × L53cm × H53cm |
W38cm × L38cm × H74cm |
材質 |
アルミニウム合金・電気亜鉛メッキ |
松の木 |
重量 |
2kg |
2.5kg |
単体価格 |
||
加湿器とのセット価格 |
43,000円(加湿器価格込・税込・全国送料無料) |
インテリアにも馴染むワンランク上のデザインであるため、お部屋の雰囲気にもこだわりたい方は、ぜひスタンドとあわせてご利用ください。
まとめ
加湿器にはさまざまな種類がありますが、中でもハイブリッド式加湿器は加湿性能・省エネ性能のバランスに優れ、コストパフォーマンスの高い加湿方式として人気です。誤って蒸気に触れても火傷する心配がなく、フィルターフリーかつ内部をお手入れしやすい製品を選べば衛生的に使えるため、どのようなご家庭にも向いています。加湿性能と費用のバランスがよく、コストパフォーマンスを重視する方にも最適です。
CAREPODのハイブリッド加湿器は「超音波×低温加熱」の組み合わせで、加湿性能・省エネ性能ともに優れていることが特徴です。フィルターフリーであることはもちろん、衛生面を考えた「ステンレス水タンク」が採用されており、丸ごと洗浄・殺菌できる設計であるため、加湿器をきれいに保つために必要な要素が揃っています。ハイブリッド式の加湿器を買おうと思っているものの、具体的にどの製品を選ぶか迷っている方は、ぜひCAREPODのハイブリッド式ステンレス加湿器(X50)をお選びください。
▼「Carepodオリジナル」ステンレス加湿器の詳細については、こちらをご覧ください。
▼「Carepodキューブ」ハイブリッド式ステンレス加湿器の詳細については、こちらをご覧ください。